出典:リアルアンサーズ15号

 
 一般的に、サービスは、形のない商品という意味から「無形財」「無体財」と定義されています。また「サービス業」は、教科書的に言えば「物質的生産過程以外で機能する労働・用役」となり、かつては第3次産業とも呼ばれました(第1次が農林水産業、第2次が工業)。アメリカ等では、もっとシンプルにGoods Producing(製品生産)とService Producing(サービス生産)に分けており、サービスも経済活動の中で「自ら進んで作り出すもの」という意識が見てとれます。
 物質的生産以外で価値を生む仕事をサービス業とすれば、荷主から預かった荷物を、その形態や品質をそのまま保持して納品先まで移動させるトラック輸送は、初めからサービス業であったとも言えるでしょう。


サービスの品質評価に関する研究を専門としている山本昭二先生(関西学院大学専門職大学院経営戦略研究科)によれば、経済のサービス化は、経済先進国のほとんどが体験している構造変化であり、日本もその方向に確実にシフトしているとのこと。著書には「サービス経済化が進んだ先進国では、人々が消費するサービス(無体財)の量が増大し、その割合も高まっている。医療・教育・旅行・運輸・金融・娯楽・情報など、"私たちの生活の基本となり安全を守ってくれるサービス"や"生活に潤いを与えてくれるサービス"に支出している。さらに"モノを購入し利用するために必要なサービス""修理や保守などのサービス"への需要も、モノ(有体財)の技術的な高度化に伴って高まっている」と書かれています(「サービス・クォリティ」千倉書房1999年より要約)。

 

インディアナ大学Roger W. Schmenner教授の論文
"How Can Service Businesses Survive and Prosper?"より翻訳・引用。


 「サービス・オペレーション」は、サービスを提供する仕組みを指す一般的な用語。サービス提供システムを意味するだけでなく、顧客を含む包括的システムであり、またサービス企業にとっては製品そのものです。
 サービス・オペレーションは従来から「労働集約率」と「顧客化の程度」によって4つに分類する方法が採用されており、これに基づいて山本先生が類型化したのが、上図。この図では、トラック輸送は「サービス工場」型に分類されていますが、ここ数年の運送企業における多様なサービス業化の進展は、「サービスショップ」型へシフトしつつある現象と捉えることができます。
 
 



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